2019/2/16-17「事業の全体像を書き出してみよう」

町内外から15名ほどの受講生を迎えることとなった第2期。
これから9カ月間、それぞれの未来へのビジョンと、創造したい未来を実現させるためのプランを、地域の方や講師を巻き込みながら磨いていきます。その初回となるイントロ合宿を2日間にわたって開催しました。

 

1日目タイムライン

10:00 自己紹介
10:10 プログラム趣旨と合宿ゴールの説明
10:20 インプット「人を巻き込み夢を実現する事業計画を作る」
11:00 個人ワーク(前半)
12:00 個人ワーク(後半)(お弁当を食べながら)
13:20 グループ共有・フィードバック・内省ポイント整理
15:20 個人ワーク
15:45 グループ共有・フィードバック・内省ポイント整理
17:00 全体共有・フィードバック(2名)
18:00 1日目の感想共有・2日目の案内
18:20 終了

懇親会(任意)
19:00 歓談
20:00 人生グラフの共有
21:30 終了

 

まずはじめに、事務局であるESCCA代表の山内亮太さんから事業計画の必要性についてのお話がありました。事業に必要なリソースをいかに戦略的に使い、どこに集中させるかを定め、軸がしっかりした事業を行うためには事業計画は欠かせないこと、そして完璧な事業計画でなくても、修正を積み重ね、最終的に自信を持てるものにしていけば良いことを説明しました。

受講生は、「ビジョン」、「ミッション」、「コアバリュー」、「プロダクト・サービス」、「マーケティング」、「開発計画・生産」、「組織・人事」、「資金調達・財務計画」、「スケジュール」の9つの要素を事業案と照らし合わせてひとつひとつ、リストアップする作業に取り組みました。既に事業を開始している受講者でも、9つ全てを描き切れた人はなかなかおらず、みなさん悩みながら、自身の事業計画について深く見直す機会になったようです。

 

 

2時間ほどの個人ワークの後、グループに分かれて事業概要と9つの要素について説明しあい、意見交換を行いました。概要だけでなく、細かい部分まで含めて自身の事業について発表することで、詰め切れていない箇所が浮き彫りになっていました。私のグループでは、ミッションやビジョンと、コアバリューの部分の結びつきが弱いことについてヒートアップされた議論がなされました。

 

1回目のグループワークで出されたフィードバックをもとに、9つの要素を見返し、修正を加えて同じグループで修正点を共有。1回目よりも落ち着いた雰囲気で始まりました。わかりやすいように説明する順序の変更や、9つの要素が結びつきやすいようにミッションを変更したりなど、些細な修正から事業に直接的に関与する部分の修正まで行われていたのが印象的でした。

 

 

最後に全体で共有を行いました。受講生からは、「自分の事業構想の中で足りない点や、考え方を学べたのは大きかった」、「事業計画を再度落とし込める作業があったことにより、考えるきっかけができた」などの声が聞かれました。

 

 

事業を構築する段階で軸となる部分をメインに行い、次回からのゲストスピーカーの講義をより効果的に反映させるための準備となった合宿1日目。次回からどのように受講生それぞれの事業計画が進化していくのか、とても楽しみです。

 

**

 

合宿2日目は、(株)アスノオト 信岡良亮さんにお越しいただき、「地域との関わり方」をテーマに講義を展開しました。

 

2日目タイムライン

10:00 前日の振り返り・自己紹介
10:15 インプット「地域の人と未来を描く」
11:30 ステークホルダーの洗い出し・グループ共有
12:40 お昼休憩
14:10 インプット「自分の価値観をものがたるストーリー・オブ・セルフ」
14:45 ストーリーオブセルフの実践
15:45 休憩
16:00 感想共有・アンケート記入
16:30 終了

 

まずはじめに、ゲストの信岡さんより、地域への入り方について、お話をいただきました。

事業を起こすにあたっては、物事を進める力・稼ぐ力(ビジネススキル)と人間関係を築く力(ヒューマンスキル)の2つの力が必要です。地域に新しく人が入っていく場合、まずはヒューマンスキルが求められることが多いですが、次第にビジネススキルも必要になってきます。また、事業領域の特定の仕方についても、地域課題を起点にする人もいれば、自分の興味関心を起点にする人もいます。

 

地域の人をどう巻き込んでいくかについても人それぞれスタイルがあり、例として次のようないくつかのパターンをご紹介いただきました。

  1. 顧客や具体の状況を作ってから巻き込むパターン
  2. 行政的な予算を持ってくることで、実行をmustにしてしまうパターン
  3. 相手のやりたいことをちゃんと聞くことで、一緒に共創していくパターン
  4. 自分のやりたいことをちゃんと伝えることで、仲間を募るパターン
  5. 外部の力を使って(コンテンツを仕入れて)、自分の見たい世界観を共有するパターン
  6. プロダクト(商品)や具体のスキル(デザインとか)を使って、能力で信頼を勝ち取るパターン

受講生それぞれ自分ならどのパターンに当てはまりそうか、思考を巡らせているようでした。

 

 

次に、自分たちは具体的にどんな地域の人々を巻き込んでいきたいのかを洗い出してみました。自分の事業にはどんなステークホルダーがいるか、そのステークホルダーのニーズは何かを想像し可視化することで、事業の協力者や目標を明確にし、今後自分がどう動くべきかを整理しました。

 

 

昼食を挟んだあと、パブリックナラティブについて概念と事例をご紹介いただきました。
パブリックナラティブとは、他者の頭と心の双方に訴えかけ行動を促すために使われる手法のことです。
今回はその一部の「ストーリーオブセルフ」について実践しました。

過去に自分が直面した「困難・チャレンジ」、その時に自分がとった「選択」、その「結果」を一つのストーリーとして語ることで、聞き手の価値観(その人が大事にしていること、物事の判断基準、行動の軸)に訴えかけます。

 

 

グループに分かれ、受講生それぞれが自らのストーリーを2分間で語る練習を繰り返しました。情景や感情を具体的に伝えるなど、相手の心に響くポイントを探り当てながら、回を重ねるごとにストーリーを磨いていきました。

各自が一体どんな思いで起業を決意したかを知る機会となり、受講生同士の理解がぐっと深まった時間でした。

 

 

最後に、2日間の振り返りを行いました。受講生からは「自分の現在地がわかったことで、今後やることの優先順位がつけられそう」「今回の計画をベースに、ステークホルダーの方々に相談しながら軌道修正して進めていきたい」「自分以外にどんな活動をしようとしている人がこの町にいるかを知ることができよかった」といった声が挙げられました。

 

かなりの情報量をインプット・アウトプットする2日間となりましたが、自らを深く省み、また、他の受講生がなぜ・どんな経緯で今の事業を立ち上げるに至ったかを共有することができました。
全員がそれぞれに事業計画を磨き上げ、実行に移していく9カ月が始まりました。

 

fin.