2020/11/21「なぜ自分はこの事業に取り組むのか?」

受講生の伊藤です。

今回は、8月の初回のセッションでチームビルディングをする際、お世話になったプロコーチの島崎湖さんに再度お越しいただきました。
様々なワークを通して、ひとりひとりの「今」を作っている要素を掘り起こしていき、自分と対話するだけでは気づくことができないような自分を見つけていきました。さらに、受講生と事務局を1つのチームとして考え、そのチームだからこそ描ける未来に想いを馳せることで、チームとしての可能性を見つけると共に、その上で各自の事業を再び見つめなおしました。

 

⚫︎ゲスト:

島崎 湖 氏(プロフェッショナルコーチ(PCC)、CRR Global Japan 合同会社 共同代表、Web of Life 代表)

⚫︎ゴール:

なぜこの事業に取り組むのか、今まで以上に自分も相手も納得するように語れるようになる

⚫︎タイムライン:

[午前の部]

10:00 今日のゴール・進め方の説明、島崎さんよりご挨拶
10:10 チェックイン
10:25 8月に決めた約束事の再確認
10:30 各事業の現状共有
10:40 人生曲線についての説明とデモ、聞き方と話し方の注意点
10:55 休憩
11:00 ワーク1「人生曲線」
12:10 ワーク2「Who are you?あなたは何者ですか?」
12:30 お昼休憩(各自ランチを取りながら、午後の準備)

[午後の部]

13:30 ワーク3「ランズワーク®」
15:15 1日の気づきや感想・ネクストアクションの共有
15:30 島崎さんよりコメント
15:40 次回案内、終了

 

 

[午前の部]

まず、事務局ESCCAの鈴木麻友さんから、ご挨拶と今回のセッションのゴールや進め方について説明がありました。

続いて、ゲストの湖さんからご挨拶と目的の共有をしていただきました。今回のセッションの目的は大きく3つです。
1)各個人がこれまでの人生の道のりを振り返り、自分の価値観を再度認識することで、取り組んでいる事業の意味を深めること
2)相互理解を深め、お互いをサポートする関係づくりをすること
3)Sessionsに集った仲間をひとつのチームとしてみた時、どのような可能性があるか探ること

 

午前の部は、目的の1つ目、自分自身のことを振り返る時間。

本題のワークに入る前に、まずはチェックインと約束事の再確認、そして、取り組んでいる事業の現状を共有しました。

 

チェックインでは、受講生と事務局、湖さんが1人ずつ、今の気持ちや今回のセッションに対する期待と不安を共有しました。
受講生からは、「これまでのSessionsでチーム力を感じている。今回のセッションで、さらにそれが強くなるんだな、とワクワクしている。」「初回とはミッションやターゲットが変わってきている。自信をもって、それを人に話せるように言葉を作っていきたい。」などの声が、事務局からは、「今期のメンバーの一体感、チーム感を感じている。それをもう一歩深めることができると、この先進めていくうえでお互いに心強い存在になれると思う。」などの声が聞かれました。
そのうえで、湖さんから、今回のセッションで行うワークは、事務局ESCCAの山内さん、鈴木さん、高橋さんも参加者として受講生と一緒に行うことについて、その背景を語っていただきました。

 

緊張がほぐれたところで、約束事の再確認と取り組んでいる事業の現状共有。

湖さんと行った8月のセッションで決めた、チームとしての約束事と、各自の事業が2月にどんな状態で終わっているといいか(最高の状態:High dream / 最悪の状態:Low dream)を改めて確認しました。受講生たちは、High Dreamに近いのかLow Dreamに近いのか、という視点から自分のいる場所を確認し、自分の事業の現状を共有しました。

事務局の山内さんからは、「(受講生たちが各自の事業を)なぜやるのかは描けてきている。それと具体的な事業やサービスの中身が、自分の中で腑に落ちる形で接続できるかが最後のポイント。ぐっと仕上がるといい。」というお話があり、受講生の心にも響いたのではないかと思います。

 

 

いよいよ本題、人生を振り返るワークです。

ここでのワークで用いたのが「人生曲線」。人生曲線では、喜びや充足感を感じた出来事を+、しんどかったことやつらかったことを―として、これまでの人生を曲線で表します。

まず、湖さんから、人生曲線のワークを行う目的について、「このワークを通して、これまでの色々な人との出会いや経験と、今やろうとしている事業がどうつながっているのかが、より見えてくる。そして、その事業をやる理由、その事業をやるうえで譲れないことを説明していくときの、熱量や想いもブラッシュアップされていく。」というお話をしていただきました。

続いて、湖さん自身の人生曲線を用いたデモを通し、書き方や話し方、聞き方を説明していただきました。ここでは、聞き手の立場が大切だそうです。

聞き手は、話し手の気持ちや「今の自分にどう繋がっているか」を聞いてあげる。その人がどんな人なのかに興味を持って聞き、発表後のフィードバックでは、その人の人となりや価値観的な要素を伝える。そうすることで、話し手の気づきが多くなることを教えていただきました。

 

ここで、一度5分間の休憩をはさみ、休憩の後は、2グループに分かれて人生曲線のワークへ。

各自、事前に作った人生曲線を画面共有してグループのメンバーに見せながら発表しました。それぞれ、これまでの人生で起こったことと、その時に感じたことや学んだこと、今の自分にどう影響しているかを話し、グループの他のメンバーは、気になった部分について話し手の当時の気持ちなどを深堀りして聞いていきました。

 

  

 

グループワークの後は、再び全員で集合。
ワークの感想を発表し、受講生からは、「自己紹介ではわからないところ、その人のターニングポイントとなった部分が明確にグラフで見えて、(グループの他のメンバーと)仲良くなれた、と思った。」という声も聞かれました。

また、湖さんからの「人生曲線について話してみたり、フィードバックを受けたりして、自分自身について、改めて気づいたことや感じたことはありましたか?」という問いかけに対しては、「”起業”という選択肢を、小さなころから持たせてもらっていたと気づいた。客観的に言われたことで、当たり前になっていたことに気づくことができた。」というコメントもあり、このワークを行った意義を強く感じたのではないかと思います。

 

 

続いて「Who are you? あなたは何者ですか?」というワークを行いました。

このワークの目的は「より深いレベルで自分を知ることを促す」であり、2人組になって「あなたは誰ですか?」という質問を2分間、「あなたを通して何が起こりますか?」という質問を1分間、再び「あなたは誰ですか?」という質問を2分間、一方が問いかけ続け、他方がそれに答え続ける、というものです。
湖さんのデモを通してやり方を理解した後、2人組でワークを行いました。

 

 

ワーク後、全体で共有した感想からは、「楽しかった。」という声があった一方、「後半の2分が辛かった。」という声も聞かれました。また、「長くやればやるほど、自分のことを客観的に見れる。」「前半は、自分が何好きかなどを話してたが、後半は、相手に何をしてあげられているか、に変わっていた。」といった気づきの声もあり、それぞれ自分の奥底にいた自分を垣間見ることができたのではないかと思います。

 

午前の部はこのワークをもって終了し、午後のワークの説明とそれに向けた準備について湖さんからお話していただいた後、お昼休憩となりました。

 

 

[午後の部]

 

午後の部は、午前に行ったことを踏まえて、改めてお互いの理解を深め、全員でビジョンを描くワーク。
今回のセッションの目的の2つ目(一緒にSessionsを受けている仲間同士の相互理解を深め、お互いをサポートする関係づくりをすること)と、3つ目(Sessionsに集った仲間をひとつのチームとしてみた時、どのような可能性があるか探ること)を達成することを目指し、ワークに取り組みました。

 

ここで行ったのは、オンラインでのランズワーク®。
ひとりひとりが自分の国を持っていると想定し、お互いの国を訪問し、紹介し合うワークです。

その国のオーナーは、自分の国を紹介する、つまり、どんな事業を考えていてどんなことをやろうと思っているのかを紹介します。そして、訪問する人は、その国の人がどんな景色を見ていて、どんな気持ちでそのことに取り組もうとしているのか、一緒に想いを馳せたり共感したり、質問したりすることで、その国にある文化や雰囲気、期待、不安などを体験します。

ここでは、3人の受講生それぞれと事務局ESCCAの国を順番に訪れ、最後に、4つの国の国境をなくした「私たちの国」を全員で訪れました。

 

 

それぞれの国を訪問し、紹介を聞いてみると、その人が考えていることやその人の価値観、人となりなど、それまで知らなかった一面も知ることができました。午前中のワークで同じチームとならなかった人とでも、お互いのことをより深いレベルで知り、理解することができたのではないかと思います。

また、それぞれの国の世界観を表すジェスチャーも考えましたが、その中には「ハグ」や「いいね(親指を立てる)」、「腕を動かして走っている」といったものが挙げられました。
これは旅の記録を残す際にも良い役割を果たし、湖さんからも「ジェスチャーにはエッセンスがすごく詰まっているような気がする。ジェスチャーを通じて、言葉では表現しにくい、エネルギー感とか質感とかを残しておきたい。」というコメントをいただきました。

また、受講生からは「お互いの共通点が多い。だから、これからもずっと繋がって助言をお願いしたい。Sessionsが終わっても、相談して相談されて、という関係になっていきたい。」という声もあり、改めて、受講生同士の関係の深さを実感したのではないかと思います。

4か国の訪問が終わってみると、旅の記録を残したJamboardのページには、各国の持ち味や魅力が書かれたカラフルなポストイットが溢れました。

 

最後に「私たちの国」を訪問。
4つの国の国境を取り払って1つの国になったと想像したとき、その国はどんな雰囲気なのかを声に出していきました。

 

 

挙がったワードは、「世界とつながる田舎」「平和・争いがない」「人の幸せを考えることのできる人柄」「自分の感覚で感じ抜く!」「オープンなコミュニティ」「一緒に学び、成長する」「刺激が多そう」「のびのびと制約がない感じ」「もう、みんなの夢は叶っている状態」など。6人それぞれが未来への希望に胸をふくらませていることが、スクリーン越しでもしっかりと感じ取れるようでした。

 

ワークの最後に、感想共有へ。

「みんな同じ価値観の未来を目指しているんだなと思い、楽しみになった。」「今日、全員の目指しているところは重なっているということが確認できた。あとは、それぞれがやりたいことを進めていけばいいんだと、そんな感覚がある。」といった声が聞かれました。

さらに、湖さんから、“この場にいる6人が願っていること“ について聞かれると、「幸せが連鎖していくこと」 や、「将来、後輩たちが自分たちに続いていくこと」など、今回のSessionsや各自がやろうと思っている事業が、それだけでとどまることなく、これから先ずっと続いていくものの第一歩となることを願っていることが感じられました。

 

これらの感想を受けて、湖さんからは「単に、復興や地域を創生する、という領域を越えてきている印象がある。南三陸は1つのモデルケース。理想のコミュニティーや社会に向けて、新しい形を模索し、作っていくということが始まりつつあると思う。」といったコメントをいただきました。

 

 

最後に、1日の気づきや感想・ネクストアクションとして、以下について1人ずつ共有しました。

・最後に全員で描いた大きなビジョンと、自分の事業との関係性について気づいたこと

・1日のワークを通して、持ち帰りたいもの

 

受講生からは「南三陸をモデルとして、世界中のそれぞれの地域も活き活きさせることができる。自分の事業を通して、それに貢献できる可能性を感じた。」といった声が、事務局からは「育てた人が育てる側に回る、そういうコミュニティーを作っていくことが我々の次の仕事。この輪が広がって仲間が仲間を呼ぶ、そういうコミュニティーに発展していくための中心的なコミュニケーションとして、Sessionsのコミュニケーションが位置付けられた。今後につながる可能性を感じた1日だった。」といった声がありました。

そして湖さんからは「1人でやるというより、みんなで力を合わせてやる方が、結果的には近道なんだな、と改めて感じた。」という感想と共に、「早く行きたいなら1人で行きなさい、遠くへ行きたいならみんなで行きなさい」という格言を用いたお話もしていただきました。

 

最後に、事務局の鈴木さんから次回の案内を簡単に共有していただき、今回のセッションはクロージングしました。

 

 

今回のセッションは、休憩時間も含めて5時間半と長時間にわたるものでした。しかし、自分のことや相手のことを深く考える時間が多く、人と関わるのが好きで相手を深く知ることが好きな私にとっては、あっという間に感じられるほど濃い充実した時間でした。また、受講生だけでなく事務局の皆さんも一緒にワークを行ったことで、受講生と事務局のひとりひとりが自分の目指すものに向かって輝きつつ、Sessionsという共通の舞台に立って、その舞台ごと未来へ進んでいっているような感覚になりました。

終盤、それぞれが未来に想いを馳せる場面では、静かではあったものの、その静けさが嫌なものではありませんでした。みんなで溢れ出る未来への希望をかみしめているような、そんな時間が流れ、心地よさを感じました。

 

Fin. (文:Sessions受講生・伊藤夏実)

 

※ ランズワーク®は、CRR Global Japan 合同会社の登録商標です。 http://www.crrglobaljapan.com

 

本プログラムSessionsは、南三陸町創業支援事業の一環として株式会社ESCCAが企画・運営しています。
2020年度は計9回のセッションを開講予定です。
また当社では随時、創業や企業内での事業開発に関する個別の相談も受け付けています。
お問い合わせは<info*escca.jp>より、お気軽にお寄せください。(*を@に置き換えてください)